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6/30/2015

【Colombo】 久々に詐欺師と対決してきた!

<現在>

ムンバイに駐在する先輩や後輩にお世話になり、インドらしからぬ快適な日々を過ごしている(笑)

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インドビザを無事に手に入れ、いよいよインドに向けて飛び立つ。

しかし、その前にコロンボに1泊だけ滞在した。

ジャワルダナ氏の資料館を訪れたことは前回書いたが、ここではその後にコロンボの街を散策した時のことを書く。



シーマ・マラカヤ寺院 (Seema Malakaya Temple)









コロンボで一台だけのレアな2階建てバス(笑)(This bus is the only double‐decker in Sri Lanka.)




バスの上にバスを乗せているだけでは…(笑)



高層ビルが立ち並び始め、建設中の建物があちこちにある。(Many high buildings are built now.)







2009年の内戦終了後、一気に近代化への舵を切って、ここコロンボは大きく発展しようとしている。

コロンボ以外はまだまだ田舎という感じだが、時間の問題だろう。



そしてこの後、泊まっているホステルに帰るのだが、その途中で一人の男に話しかけられる。

まあ、このパターンは99%怪しいので普段は相手にしないのだが、最近いい人ばかりと出会って油断していたので、インドを前にちょっと引き締めようと思って相手してみることに(笑)

手口がなかなか巧妙で面白かったので、少し紹介。



ヒルトンホテル近くで横からすっと現れる。
きれいめの服を着ていて特に外見で怪しむことはない。


微妙な距離感で2~3m歩いたところで声をかけてきた。


「どこから来たの?俺はヒルトンホテルで働いている。今仕事終わった。~(しばらく世間話をする)。」

「今日は特別な日なのを知っているか?お寺でイベントをやっているけどもう見たか?見ていない??それはもったいないよ。」

「仕事終わって少し時間あるから案内してあげる。代わりに俺が日本行ったら案内してくれよな。少し離れているからトゥクトゥクで行こう。」


一見怪しい点はない。
ヒルトンホテルのほうから現れ、身なりもきっちりしているのでつじつまが合う。
善意で言ってくれていると思えば、信頼できてしまう。


しかし、この時点ですでに限りなく黒と気付く。

まずは英語。彼の英語は聞き取りづらく、文法がけっこうおかしい。
ヒルトンで働く人とは思えない。

もう一つ。今泊まっているホテルがどこか聞き出そうとしてくるということ。
これ、何か魂胆がある人の常套手段。


だから絶対にホテル名は言わずに「忘れた。」と言い続け、それでも聞いてくるから少し不快そうに「今日着いたばかりだから仕方ないだろう!なぜ知りたいの?」と言ったら、それ以上は聞いてこなかった。
そして、これは限りなく黒と判断して、「1時間後に予定がある。」と伝えて、後々切り上げる際の理由を作っておく。


そのうえで、彼は案内すると言って近くをたまたま通ったトゥクトゥクを手を上げて捕まえた。


そこから10分程で寺院に到着。

ここは確かに有名な所で、普通に入場料を払って見学する。
本当かどうかわからないが大統領も毎朝来るぐらいで、すごく神聖な場所らしい。


ガンガラーマ寺院 (Gangaramaya Buddhist Temple)










確かにけっこう見ごたえある。


しかし、ここで彼は黒と確定する。


だって、ガイドが慣れ過ぎだもん(笑)
ヒルトン勤務の人がなぜ展示物についてそこまで詳しいんだっていう(笑)

あと彼入りの写真を撮ろうとすると極端に嫌がるのも証拠。
スリランカ人の男はみんな写真大好きで、キメ顔作るのが普通。

まあ、念のため密かに撮っておいたが。



あとは、彼がどのタイミングで本性を出すのか。。



次に待たせていたトゥクトゥクに乗って近くにある宝石ショップへ。
「スリランカと言えば宝石!(これは本当。)おすすめだからついでに行こう!」ということで半ば強制的に連れていかれる。

ちゃんと店構えをしているところで、彼とお店は深いつながりがなさそうな感じなので安心。
まあ、色々売り込んできたけど、そろそろ切り上げ時だなと思ってさっさと断って帰ることに。


待たせていたトゥクトゥクに再び乗る。
「泊まっているホテルの名前は忘れたけど、ヒルトンホテルからなら自分で帰れる。」ということで最初の場所まで一緒に戻ることに。


あの宝石屋がハイライトで、失敗したからあとはトゥクトゥクの支払いをこっちに押し付けるくらいかなと思っていた。


と、ヒルトンホテルより少し手前で彼は降りるという。

これは支払いをこっちに任せる気だなと思い、「ここからなら自分でも帰れるから俺も一緒に降りるよ。」と言って自分も降りる。


案の定、彼に支払いをする気はなさそうだ。
まあ、300~400ルピーくらいだろうが、少なくとも半分は彼に出させたい。


しかし、彼は急に電話を始めた。


なので、とりあえずトゥクトゥクの運転手に値段を聞いたら、、、



今回のハイライトが訪れた(笑)




運転手「4800ルピー(約4500円)!」



。。。!?



自分「…もう一回言って。480ルピー?」



運転手「4800ルピー!」



こいつもグルだったのかー!!!



これは想定外(笑)



このトゥクトゥクはたくさん走っていたトゥクトゥクの中から、たまたまタイミングよく通りかかったのを彼が手を上げて捕まえた。



ように見せて、

もとから仲間だったのだ。



絶妙にタイミングを合わせた連係プレー!



思わず笑ってしまった(笑)



さて、どう落としどころを見つけるか。

支払わないで、さっさと逃げるのも一つだが後々めんどくさい。
乗せてもらったのは事実だし、彼らがグルという証拠もない。


ヒルトン(ここからはガイドしてくれた男をこう呼ぶ)と半分ずつで、一人200ルピーまでと決める。


ヒルトンは相変わらず電話をしていたが、まずは彼に状況を伝える。
もちろん彼はまだ本性を出していないので、あくまで仲間として話す。


ヒルトン「何だって?そんな高いはずはないが、、本当か?」

運転手「そうだ。」

ヒルトン「仕方ない、払うしかない。」

自分「は?本気で言ってるのか?せいぜい300~400ルピーが相場だ。」

運転手「政府の決めた~だから支払え!」

ヒルトン「彼が言うんだから払わなくては。」

自分「お前はアホか?ここで払ったらいけない!」

ヒルトン「じゃあ、いくらなら払える?残りを俺が払う。」

自分「俺は200ルピーだ。それ以上は払わない。」

ヒルトン「200?残りを俺が払うのか?お前クレイジーだ!」


自分「よし、じゃあみんなで警察行こう!ほら早く乗って!ほら、早く早く!」


ヒルトン「ちょ、、、え??」


自分「お前だって払いたくないだろう?一緒に警察行って状況を説明しようぜ!2人で説明したら明らかにおかしいのはわかってもらえるさ。早く乗って!おい、運転手、ポリス!ポリス!!」


運転手・ヒルトン「え??」


ヒルトン「ちょっ…待て。わかった、お前は2000ルピー、いや1500ルピーでいいから!」

自分「俺は300(興奮していつの間にか300と言っていた。アホだ。。)しか出さない。絶対に出さない。君がこの値段に納得しているなら残りは君が払えばいい。嫌なら警察へ行って一緒に訴えよう!」


(この辺からヒルトンが意味不明になる。こちらの味方を装っていたのに、もはやクレクレ野郎となる。)

ヒルトン「1000でいいんだ!払ってくれ!」

自分「ノー。ゴートゥーポリス!ゴー、トゥー、、ポリース!!」

ヒルトン「この野郎!ふざけんな払え!」

自分「嫌なら自分で払えや!」

ヒルトン「クレイジーだ!」

自分「わかった、君が警察行くのが嫌なら仕方ない。じゃあ300(ミスった。。)渡すから後は好きにしてくれ。俺は時間ない!」

ヒルトン「は??ちょっとお前!!」

自分「じゃあな!」

ヒルトン「は!?おい、金払えや!!待ちやがれ!!」



ここで、人の好さそうな通行人が通ったので用心のため一緒に歩く。

自分「あいつら頭おかしいぜ!数十分で4800ルピーだぜ!」

通行人「…??」

すぐにもう一人通行人を捕まえて仲間を増やす。

そしてみんなで後ろを振り返る。


たじろぐヒルトンと運転手。


自分「あいつら強盗だ!!!」(大げさに言っとく。)

通行人「??(タダごとじゃないのはわかったのか、)あそこにいる人(警察?警備員?)に話して!」


慌ててトゥクトゥクで逃げる二人。

グルじゃないなら、ヒルトンはなぜ一緒に乗って逃げるんだっていう(笑)


警察か警備員かわからない人が詳細を聞いてきたので、一応簡単に説明。

別に大した話じゃないし「もう解決したから大丈夫!」と繰り返したのだが、すごいいい人でめっちゃ真剣に聞いてきた。。


逆に申し訳ない。。
大丈夫ってこととお礼を十分伝えて、なんとかホステルに戻る。



ふー、疲れたぜ。。



しかも、夜はホステルで出会った日本人のT君とご飯&飲みの約束をしていたんだよ。

遅れてしまって申し訳ない。



T君はインドで2年間働き、仕事を辞めてこれから日本に戻る前にスリランカに寄ったそうだ。
資料館に一緒に行き、その後別行動して、夜再び合流することになっていた。

待っていた彼に事情を話し、気分を入れ替えて再び外に出る。



定番のフライドライスを食べ、(Eating dinner with new friend)




スリランカビールのLionで乾杯!(Drinking too)




翌日、彼は早朝に出発だったので日はまたがずに終了。



自分も翌日のお昼過ぎにはインドに向けて旅立つのであった。



インドを前に気を引き締められる一日であった。


yohei



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